悪夢は連続する
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信用取引で損し始めると、大損になりやすい。
信用取引では少ない資金で、たくさん売買できてしまうため、どうしても建玉を建て過ぎる。
なので60万までとか、100万までとか、30万円前後の建玉を3つまでとか、自分で建玉と銘柄数の上限を決めて、それ以上は建てないというように、自己ルールを作って守らないといけない。
というのも目一杯、建ててしまうと、常に「追証(おいしょう)」の危険があり、追証を求められると、損切りか追証かの二択を迫られ、望まない決裁をさせられるからだ。
追証とは「追加の保証金」のことで、建玉を建てれば建てるほど、たくさんの保証金が必要になる。
そして建玉の含み損が発生すると、その分は保証金から差し引かれるので、目一杯建ててしまうと、すぐに追証になる。
含み損がない時なら、目一杯建てても追証は求められないが、、何かの拍子で含み損が出始めると、次から次へと追証を入金しないといけない。
ダメなときはダメな株ばかりつかむし、株式市場全体がダメなときは、どれを選んでもダメだって事もある。
なので含み損が出始めると、損がドンドン大きくなったり、他の銘柄もダメになったりしてしまう。
そこで保証金が足りなくなって、入金か損切りの二択になってしまう。
まさに「追証・追証・追証」という感じで、含み損発生→追証→損切り→またダメ株をつかむ→含み損発生→追証→損切り…の繰り返しで、みるみる資金がなくなってしまう。
4月中旬から6月初めまでは要注意
企業の業績発表が集中する4月半ばから6月上旬までは、建玉の建て過ぎが、大損につながりやすい季節だ。
この時期は冬から春になり、浮かれたり調子を崩しやすい。
そんなところに業績の下方修正や、あまりよくない業績予想が出ると、株価は急落しやすいから、含み損が急拡大しやすい。
たいていの場合、前期の業績が良すぎると、今期の業績予想は減益予想になる。
というのも3月決算企業の場合は、控えめな業績予想を出すからだ。
これから先の長い一年間に、何が起こるか分からないから、ある程度確実な売り上げや利益のみを勘定に入れて予想を出す。
多めの業績予想を出して、あとで下方修正を出すと株主から怒られるから、控えめな予想を発表した上で、あとで上方修正を出すという形にするところが多い。
となると前期が予想以上に良かった場合、今期は減収減益の予想を出さざるを得ない。
また前期に記念で配当を増やしておれば、今期はその分がなくなるので予想配当も減る。
こういうことは毎年おなじみのことだが、それでもニュースが出ると失望売りが出てしまい、株価はドーンと大きく下がってしまう。
そこで建玉を建て過ぎていると、含み損が膨らんで追証か損切りになる。
5月前後は時期的にそういう時期だから、別の銘柄に乗り換えても同じで、損切りしたあとに、またダメ株をつかんでしまう。
追証を入れて損切り、そしてまた信用取引、含み損発生で追証を追加し、また損切り。
これがつまり大損につながるパターンで、こういうときはもう追証を入れずに、損切りしてトレードを休む方がいいんだけど、やっぱりお金があるだけ追加しちゃうんだよなあ。