日足チャートで、株を買う
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ストップ高株投資法。
株式投資でお金を儲けるには、株を安く買って高く売れば良い。
簡単に言うと、これだけであるし、これに尽きるのだが、これが実に難しい。
株価というのは、売りたい人と買いたい人の需給バランスで決まるものだから、買いたい人が多い株の株価は上がるし、売りたい人が多い株の株価は下がる。
つまり安い株というのは、買う人が少なく、買う人が少ないから、株価が安いわけだ。
なのでやみくもに安い株を買っても、株価はほとんど上がらないから、儲けることは、まずできない。
となると、どういう株を買えばよいのかと言うことになるが、これはもうずばり「値上がり中の株を買う」しかない。
値上がり中の株は、まだもう少し値上がりする可能性が高いので、これを買って、下がり始めるところで利益確定すれば良い。
ところがこれでは、あまり大きく儲からないから、大きく値上がりする前の株を見つけて買いたい。
これから値上がりする株を、いち早く見つけて買えば儲かるはず。
一般的には、日足チャートを見て、株価が上がりだしたところを掴まえるのが、正攻法だから、これをまず説明する。
株価が上がりだしたところをつかむ
これは東証一部上場企業の日足チャートだ。
図の左の方の陽線3個のところが、一番良い買いチャンスになっている。
値上がり率があまり大きくないが、3個目はギャップアップで始まっているため、3日目の寄りつきで買い付けることは可能だろう。
これは、四半期決算の2週間前で、少し買いが入り出したために上がっていると考えられる。
上場企業は、3ヶ月毎に決算発表を行うので、好決算が期待できる銘柄では、その少し前から買いが集まり出すことがよくあるのだ。
決算発表期待の値上がりに便乗
業績が良いと考えられる企業の株は、決算発表が近づくにつれて、株価が上がりやすくなっている。
なので決算発表2週間前くらいから、少しずつ買いの勢いが増え始め、どこかでポンと大きく値が上がったりする。
ゲーム関連株や、バイオ関連株など、決算発表と業績予想に期待が集まる株は、こういう風に事前に株価が上がり出すことが多い。
ただし良い決算になるのか、悪い決算になるのか、それは発表されてみないとわからない。
また良い決算であっても、決算が出た途端、利益確定売りが殺到して株価が下がることもよくある。
なので、決算前日には、利益確定しておく方が無難だ。
万年赤字会社の場合、決算が悪くても株価はさほど下がらないが、好業績企業の場合、決算期待で株価がすでに高くなっているため、悪い決算が出ると、一気にストップ安まで売られてしまうこともよくある。
次のチャートは同じ企業の3ヶ月後のチャートだが、好業績を期待されながら利益が50%減の発表で、翌日はギャップダウンからストップ安まで売り込まれた。
決算発表前後の株価 日足チャートの例
好決算を期待されながら、悪い決算が出て、ストップ安まで売られるというのは、よくあることなので、決算発表前日には、とにかく持ち株を整理して減らしておくべきだろう。
でないとビックリするくらい損切りしなくてはいけなくなるし。