ストップ高連発の株は、高値づかみすると大損する

更新日:

ストップ高銘柄狙いを続けていると、いろいろ特徴的な動きがあることに気がつく。

 

その一つが「強い材料のストップ高銘柄は、しぶとく上がる」ということだ。

 

連日ストップ高を続ける銘柄の場合、たいていは上昇が止まったら、次はストップ安が続いて、爆下げになってしまうことが多い。

 

ストップ高連発の株というと、もの凄い有望株のように聞こえるが、株価が一週間で2倍以上になる株は、逆に要注意だ。

 

というのもそういう急騰銘柄の殆どは、売買参加者が少なくて、株主が株を安売りしなくなったために、株価が連日はね上がっている状態なのだ。

 

フル板で注文累計を見たとき、たとえば買い板に4,000個(40万株)前後の成り買い注文があり、売り板が2,000個(20万株)前後しかないといった風で、言わば「スカスカ状態」で、ストップ高になったりしている。

 

こういう「売買参加者の少ないストップ高株」は、売り手が売り注文を出さないために、1週間以上もストップ高が続いたりする。

 

その一例として、ガーラ(4777)という銘柄の様子を紹介しよう。

 

この銘柄は、英語版スマホゲームのリリースで、株価水準の訂正が起こってテンバーガー株になった。

 

株価10倍以上になった例(4777ガーラ)


テンバーガー株の株価推移の実際

ストップ高になる株のジャンルに、ゲーム関連銘柄というのがある。

 

ゲーム関連銘柄というのは、スマートフォン用のゲームが当たって、株価が急騰した銘柄のことだ。

 

たとえば、ソフトバンク系列の、ガンホー・オンラインという銘柄は、パズドラ(パズル&ドラゴン)の大ヒットで、株価がなんと100倍を越えた。

 

SNSのミクシィという銘柄は、モンスト(モンスター・ストライク)で、株価も低迷期の7倍になった。

 

ガーラと言う銘柄も、韓国に作った子会社が、フリフ・オールスターズというゲームを世界配信し、順調に各国でダウンロードされ、ランキングにも載るようになったため、200円前後だった株価が、たった1ヶ月で2,500円まで上がった。

 

ではどういう風に株価が上がったのか、時系列で確かめてみよう。

 

ガーラの株価の推移と出来高の変化
12月前半のストップ高は、フリフ・オールスターズのゲームを、12月下旬にリリースするという発表があったために上がった。

 

しかし連続ストップ高が始まったのは12月19日からで、注目は12月25日に、出来高が急減しているところだ。

 

12月24日には、1,300万株の出来高まで膨らんだのに、翌日になると、突如、売り注文が80万株に激減し、翌々日は、17万株弱、さらにその翌日になると、たった8万株しか、売りが出てこなくなった。

 

どうもこの頃から、この銘柄の株価水準は、1,000円以上が妥当だという雰囲気に変わったようだ。

 

大晦日は、さすがに売りが出て売り買い交錯していたが、結局またストップ高に張り付いて終了。

 

年またぎで8日連続ストップ高という脅威の上昇を見せ、1月の半ばには株価10倍を達成した。

 

テンバーガー株の株価推移その2
残念ながら私は、24日にウッカリこの株を手放してしまったのだが、その翌日、売り板が激減しているのを見て我が目を疑った記憶がある。

 

昨日までは散々売り込まれていたのに、なんで突然こんなに売りが減ったんだ?と。

 

貴重なテンバーガー株を手放してしまった上、買い戻しもできないので、あとはただ見ているだけしかなかったが、1,000株くらい買い付けられれば、途中で半分利益確定しても、25万円が150万円以上になったワケで、こういう株をつかむと、個人投資家でも大儲けできるのが確認できたのが幸いといったところか。

 


広告


Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット

株式投資 オススメ教材

★相場式の発展形、短期間で利益を出す「ショットガン投資法」

★ウイークリートレードならワンウイーク副業投資

★株価の天底と転換点が一目でわかる
テクニカル指標の使い方

★情報に乏しい新興市場株の情報はここから!