ストップ高連続で上がった株は、どういう風に下がるのか?
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ストップ高株投資法。
ストップ高狙いの投資法で難しいのは、実は利益確定のタイミングだ。
ストップ高銘柄を買い付けるのは、実は非常に簡単で、値上がり率ランキングを監視していればいい。
ところが利益確定のタイミングは難しい。
というのもストップ高銘柄は、どこまで株価が騰がるのか、誰にもわからないからだ。
なので利幅を最大にしようとすると、ピークを過ぎて下がり始めたタイミングしかない。
ところが翌日の前場にすぐにピークが来る銘柄もあれば、5日後にピークが来る銘柄もある。
そして急激な上昇が続けば続くほど、下がるときは真っ逆さまに落ちていく。
連続ストップで騰がっていたある翌日、今まで旺盛に買い上がっていた勢力がいなくなり、逆に売りが殺到してストップ安が続いたりするのだ。
だからここが最初の利益確定タイミングと言うことになる。
このタイミングで下がり始める気配を感じ取り、そこで利益確定できれば大儲けってことになる。
ところがこれは、そんなにたやすいことではない。
というのも「騰がり続けることになれてしまって、下がることをイメージしていない」からだ。
そのため、下落トレンドなのに買い増しして、含み損ができたりする。
では、どのように株価が下落し始めるのか、ここからは株価の下がり方・下落局面を見てみる。
前日に引き続き、4度目のストップ高(6日目/水曜日)
【2388ウエッジホールディングス 5分足チャートの例】タイの子会社の株式の含み益が、100億円を越えたことを発表後の2日目。
前日は、寄りついて10分でストップ高に張り付いたまま大引けを迎えたが、この日は600円という節目の株価を巡って売り買いが交錯した。
最初のストップ高で300円だった株価が、2倍の600円を越えたところから、利益確定の売りが強くなってくる。
最終的にストップ高で高値引けしたものの、買い注文累計が減って、熱気が冷めてきた印象。
株価暴落は、突然始まる
ストップ高を4回つけて7連騰していた2388ウエッジホールディングス。
ところが2連続ストップ高をつけた翌日の木曜日の寄り付き前には、大きく雰囲気が変わっていた。
売り注文の数が今までと比べて大きく増え、買い注文累計は今までより減っていたのだ。
そのため、大幅ギャップダウンから始まり、たった2回のナイアガラでストップ安にはりついた。
200円台前半の株価が600円になり、株価3倍を超えたところで、買い方の勢いが急速に衰えたらしい。
2日連続ストップ高の翌日(7日目/木曜日)
株価が低い頃はギャップダウンスタートでも、買いが入ってプラ転していたため、しばらく様子を見ていて利益確定できないまま、ストップ安まで株価が急降下して張り付き。
特に悪材料があったわけではないのに、ストップ安まで売り込まれてしまったのは、買いの勢いが急激になくなったからだろう。
前日は「どこまで上がるんだろう」と思ってたのに売買のトレンドは、さらに上を目指す方向から、我先に利益を確定する方向に一気に変わった。
またこの日は、不思議なことも起こった。
ストップ安価格で40万株の売りが出ており、反発期待で買い注文がジワジワと増えていたのだが、売りよりも買いが上回って、40万株の売買が成立。
株価はストップ安を離れて反発し始めた。
ところがわずか5分後に、突然40万株の成り売り注文が出されて、再びストップ安に貼り付けられたのだ。
これには唖然とするほか無かったのだが、ここからはもう、買い注文が出なくなった。
初めてのストップ安の翌日(8日目/金曜日)
ストップ安の翌日も、やはりギャップダウンから始まった。
売り買いの累計数は、買い累計の方が多かったので、多少なりとも反発を期待した。
しかし株価がジワジワ上がり始めると、すぐに大きな売りが出て株価が押し下げられた。
後場になると、ストップ安まで売り込まれたが、この日は最後まで買いの力が続いて、最終的には安値引けにはならなかった。
ただストップ安初日に、押し目狙いで買い増ししてしまったため、含み益が吹っ飛んでしまった。
下落局面で買い増しはやっぱダメだね。