ストップ高翌日に、ギャップダウンスタート
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ストップ高狙い投資法の欠点。
次は「ギャップダウン・スタート」だ。
ストップ高になった翌日は、株価が上がったところから始まるギャップアップスタートになることが多い。
寄り天になるような場合でも、ギャップアップから始まって、そこから売りが出て株価が下がるパターンで、前日あまり揉み合っていない場合は、寄りついた後、売りが出て株価が下がる。
ストップ高の翌日、ギャップアップから寄り天の5分足チャートの例
ところが材料が弱かった場合や、銘柄の注目度や知名度が低い場合は、最初のストップ高翌日にはもう、マイナススタートになったりする。
株価が下がって始まるのを、ギャップダウンスタートと言うが、安いところから始まって、なかなかプラ転しない。
プラ転しそうになると、売りが出て株価が押し下げられる。
ストップ高の翌日、ギャップダウンする5分足チャートの例
こういう動きになる原因は色々あるのだけれど、とにかく利益確定したい人が多い場合は、こういう風に上値が抑えられてしまう。
以前、高値で掴んでしまい、塩漬けになっている人が多い場合とか、相場が大幅下落で、追証売りが出ているときとか。
週末や連休前で、利確しておきたい人が多い時も、こういう感じの五分足チャートになることが多いね。
上のチャートの場合、利確売りが出て半分くらい下がったところから、買いが入って値を戻す方向に動いているので、後から見ると実は押し目チャンスだった、なんていう感じではある。
ギャップダウンスタートは買い増しチャンス?それともロスカット?
ストップ高翌日の寄りつきというのは、判断が非常に難しい。
まだまだ騰がる場合は、高値で寄りついて、再びストップ高になる。
あるいは高値で揉み合いになって、後場のどこかでストップ高に貼り付く。
逆に高値で揉み合った後、どこかで売りが急増して、ナイヤガラのように大きく下落する場合もある。
けれど大幅にギャップアップしている場合は、既に含み益があるので、ロスカットのリスクは少ない。
大きく下がったので利確したら、そのあとに大きな買いが続いて、儲け損なったというようなことはあるけれど。
一方、ストップ高翌日にギャップダウンすると、含み益が減って、逆に含み損が発生してしまう。
前日にストップ高付近で掴んでしまっていると、確実に含み損になっているわけだ。
こういう場合、値動きは次の3通りになる。
- ギャップダウンして揉み合い→プラ転して大幅上昇
- ギャップダウンして揉み合い→そのままヨコヨコで終了
- ギャップダウンして揉み合い→右肩下がりで大幅下落
ギャップダウンスタートから、買いが入って騰がるパターン
まず有望株の場合は、マイナス圏で揉み合っていても、次第に買いが増えてきて、どこかでプラ転する。
9時半過ぎから、10時過ぎから、10時半過ぎから、急に買い注文が増えてきて、プラスに向かう。
後場の2時前後までマイナスで、そこから猛烈な買い注文が続いて、ストップ高まで騰がったりする場合も多い。
後から見ると押し目で株数を増やすチャンスだが、プラ転した途端、売りが増えることも多いので、判断は難しい。
プラ転できずに、売りが増えてしまい、大幅下落するパターン
次は、プラ転を伺うものの、結局、買いの力が衰えて、大幅下落になってしまうパターン。
この場合はもう、損切りするしかない。
というのも翌日もたいてい大幅下落になるから。
ギャップダウンから、ずっと揉み合いになって引けるパターン
最後は一番イライラする、ヨコヨコのケース。
この場合も、判断が非常に難しく、翌日、大幅下落になることも多い。