金曜日は、週末要因とリスク回避で、下がりやすい。
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ストップ高株投資法の格言(のようなもの)。
次は「金曜は前場で逃げろ」だ。
金曜日はいわゆる「週末要因」で、株価が大きく下がることが多い。
木曜・金曜は株が売られて、株価が下がりやすいのだ。
木金に株が売られる理由には、大きく分けて二つある。
一つは「機関投資家や職業トレーダーが、ポジション調整のために、株を売る」。
機関投資家や職業トレーダーは、一週間を一つの単位として、売買を行うことが多い。
というのも運用実績を、上司や顧客に報告する義務があるからだ。
毎週毎週、現在の運用状態を報告し、上司の指示を仰ぐ。
この状況報告が行われるのが、木曜日の午後だとか、金曜日の午前中らしい。
そこで上司と相談して、「有望株」と「そうでない銘柄」を切り分けて、持ち続ける必要がない銘柄は手放す。
そのため木曜の後場あたりからは、株の買い手が減って売りが増える。
そして、木金に株価が下がるもう一つの理由が「連休リスク回避」だ。
株式市場は、土日が連休だが、世界では、土日の休みの間にも、様々な事件が出来事が起こっている。
毎週の様に、世界のどこかで地震や津波、大事故やテロや戦争などの事件が起こる。
そしてもしそれが世界経済に、大きな影響を及ぼすモノであれば、株式市場は売り一辺倒になる。
そういう大きな災害や事件によって、投資資金を大きく減らさない様に、保有株や建玉を整理して、少なくしておくわけだ。
日経平均が大幅下落の時は、後場は地獄
木曜日の後場や金曜日の後場は、株価が大きく下がりやすい。
3連休やゴールデンウイーク前などの長期連休前などは確実に下がる。
7月下旬から8月半ばまでとか、クリスマスから年末にかけても、買い手不足で株価が下がりやすくなる。
もちろん大企業の株・銘柄であれば、買い手不足と言うことは滅多に無い。
売り手も買い手も十分にいるので、ストップ高にもなりにくいが、ストップ安にもなりにくい。
しかしストップ高株投資法で狙う、新興株や低位株は、値動きが激しい。
ストップ高が3日続いたと思ったら、翌日からストップ安が2日続くなんて事もある。
売り買いのバランスは、大口の売り買いですぐに変わってしまうから、前場で大幅上昇でも、後場になってマイ転・ストップ安なんて事もある。
大口が株を売り始めると売りが売りを呼んで、それがさらなる下落の恐怖につながって、投げ売りの様な売りが殺到するのだ。
特に注意が必要なのが、日経平均が下落傾向で、大幅下落が続いている時だ。
主力市場(東証一部)が乱高下していると、翌週の市場がどうなるか分からないので、普段よりリスク回避の売りが多くなる。
こういうときは、主力市場の影響を受けにくい、新興市場や2部市場も巻き添えになってしまう。
大幅下落の影響で含み損を抱えた投資家が、信用取引の追証から逃れるために、含み益がある株まで売らざるを得なくなる。
これを「追証売り」と呼ぶのだが、東証一部が大幅下落している週末は、追証売りで新興株までどんどん売られてしまう。
なので、金曜日は前場でさっさと切り上げて、急落に備えて利益確定をしたり、逆指し値注文でリスクに備えることが重要だ。
どうしても持ち越したい株は、大引け間際に買い戻せば良いんだし。