買う人がいなければ、株価は騰がらない
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ストップ高株投資法。
ストップ高銘柄は、株価が急騰するため、勢いを失うと、途端にストップ安まで売られてしまうことが多い。
高値づかみをしてしまっている場合、さっさと売らないと大損になるため、我先と売りが出て、その結果、あっと言う間にストップ安になってしまうのだ。
昨日まであれだけ次から次へと買い手が現れ、ドンドン株価が上がっていたというのに、手のひら返しのように、買い手がいなくなる。
株式投資では、買い手が売り手に変わるので、7連騰もすると売り手がドンドン増えていく。
日がたつにつれて売り準備に入る株主がふくらみ、それがどこかのタイミングで爆発するわけだ。
そして昨日までは「買いたい」と言ってた人が、逆に「売りたい」と注文を出すようになるので、昨日の友は今日の敵になってしまう。
そして、ストップ安がついた翌日も、ストップ安まで売り込まれることが多い。
これは、急激に上昇した反動だと思う。
初めてのストップ安の翌日(8日目/金曜日)
ストップ安になった翌日の5分足チャートでは、寄りつきこそ少しのギャップダウンで寄りついたが、そのあと、またもや大きな売りが何度も出て、2時半頃には、ストップ安まで売り込まれた。
大引け前に買いが入って株価が上昇したが、翌日もまだまだ予断を許さない展開。
買い板が減らなくなると反騰の兆し
ストップ高になる株をつかむと、売りのタイミングが非常に難しい。
さっきまで騰がり続けていたのに、突然売りが増え始め、さらに売りが売りを呼んで殺到して、あっと言う間にストップ安まで売り込まれて張り付いたりする。
そして一旦ストップ安に張り付くと、翌日もたいていストップ安になることが多く、下落の原因が悪材料であれば、さらにストップ安が続いたりする。
なので株価がドンドン上がるのに慣れてしまって、雰囲気が変わったことに気づかずにいると、売りタイミングを見逃す。
そしてさらに悪いことに、押し目狙いで買いで向かったりしてしまう。
「まだまだ騰がる」と思い込んでいるから、押し目だと思って買い増ししてしまうわけだ。
ところがすでに取引参加者の雰囲気は、「売りモード」に変わってしまっているため、下落タイミングで買い増ししたりすると、せっかくの含み益を吹っ飛ばしてしまいかねない。
「落ちる剣はつかむな」という株の格言があるが、売りタイミングで買い向かえば、大損してしまうのが株式投資と言うもんだから、買うならもう少し待たなければならない。
2日連続ストップ安の翌日(9日目/月曜日)
木曜日・金曜日と2日連続ストップ安をつけた翌週の月曜日の5分足チャート。
週が変わると雰囲気がガラッと変わることが多いが、この日の寄り付き前気配では、買い注文累計が売り注文累計を上回っていた。
なので、この日は反発するかと期待したのだが、やはり断続的に大きな売りが出て、いったんはプラス圏に顔を出すも、売りに押されてマイナス10%まで押し下げられた。
ただ、断続的に大きな売りが出ても、この日は買い板がすぐに補われ、ストップ安まで売り込まれることはなかった。
この当たりまで株価が下がると、さすがに安すぎるという雰囲気が出てきたらしい。
大きく下げた後、買いがすぐに入ってくるようになると、そのあたりが底だという認識が広まり、反騰の兆しだ。
この時点では、600円が天井で、420円が底ってことだ。