指し値買いと成り行き買い、どちらが優先?

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ストップ高に張り付いた株は、買い注文を出しても買い付けられるかどうかわからない。

 

大量の買い注文が出されていて、それに見合う売り注文が出ない限り、残念ながら買いつけることができない。

 

でもどうしても買いつけたい場合、どういう注文の仕方をすれば有利なのか。

 

ストップ高の株価で指し値注文を出した方が良いのか、それとも成り行き買いで注文を出した方が良いのか。

 

ストップ高に張り付いている場合、成り行き注文でも指し値注文でも、買える値段は同じはずであるが、どちらが優先されるのか?この場合、成り行き注文が優先される。

 

というのも、成り行き注文というのは、「とにかく買いたい」という意思表示だからだ。

 

○○円で買う、○○円で売る、というのは、売買値優先の注文方法で、一方、成り行き注文というのは、いくらでもいいから売買を成立させたいというスピード優先の注文方法なのだと思えば良い。

 

そして注文は成り行きから処理されるので、ストップ高の状態で注文を出す場合は、成り行きで注文を出す方が有利になる。

 

ところが先に成り行き注文を出していても、売買注文が成立しない場合もある。

 

それが特買いや特売りのまま大引けを迎えたり、ストップ高(ストップ安)のまま大引けになった場合だ。

 

特買いや特売りのまま大引けを迎えると、売買は不成立で終了するから約定はない。

 

一方、ストップ高・ストップ安で大引けになると、売買権だけ証券会社に比例配分されて、そこからは各証券会社のルールで配分される。

 

そのため、売買の優先順位は、それぞれの証券会社のルールで決まる。

 



ストップ高株の割り当ては、証券会社がやる

株式市場では、売りたい人と買いたい人が、ほぼ同数になった株価で売買が行われる。

 

「板寄せ(いたよせ)」と呼ばれる方式で、売り注文数と買い注文数が、ほぼ同数になったところで、売買が成立するという仕組みだ。

 

ところが売買途中で大きな注文が出されると、「S(あるいは特)」マークがついて売買が5分間弱ほどストップする。

 

これが「特買い」や「特売り」という状態で、十分な反対注文が出そろうまで、5分間ほど売買が停止されるのだ。

 

この5分の間に十分な反対注文が出れば、そこからまた売買取引が始まるわけだが、5分ほどたってもバランスが取れなければ、気配値が上か下に動くいて止まる。

 

そのまま大引けになると、その後の売買は不成立になる。

 

一方「ストップ高に張り付き」だとか、「ストップ安に張り付き」で大引けになると、売買の優先順位が変わってしまう。

 

というのもストップ高のまま終わった場合、大引けでの売り注文は全株決裁されるが、その株は注文を出している証券会社に、比例配分で分配されるからだ。

 

つまり東証などの証券市場では取引せず、あとは証券会社に丸投げということになる。

 

そこで大手A証券では、成り行き優先で申し込み順で約定だが、別の大手B証券では、成り行き・指し値注文をまとめた上、申し込み順(or抽選)で約定だったり、さらに別の大手C証券では、注文数の多い顧客から割り当てたりする。

 

小さな証券会社になると、大口のお得意様に優先的に株を回すなんてことも行なわれるようだ。

 

となると、ストップ高株を手に入れるには、できるだけ早い時点で成り行き買い注文を入れておくべしってことになるね。

 

大きな売りが出てストップ高から剥がれたら、すぐに買いつけることも可能だし。

 


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