急騰株が下がり始めるタイミングとは。
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ストップ高連発で騰がり続ける株は、どこでピークを迎えるかわからない。
翌日、大幅高スタートすることもあるし、ギャップダウンからスタートの場合もある。
その後の動きもマチマチで、大幅アップから買いが続いて2日連続でストップ高に張り付いたり、逆にストップ高から売りが殺到してダラダラと下がり続けたりする。
ギャップダウンから始まる場合も、さらにダラダラ下がっていったり、逆にプラ転して大幅高になったり。
騰がるのか下がるのか、参考にできるデータとしては、フル板の売り買いの累計数くらい。
買い注文累計が売り注文累計を大きく上回っている場合は期待できる。
逆に売り買い注文のバランスが、売りの方に偏っている場合はいつ大幅下落が始まってもおかしくない。
もちろんあとから突然買いが入り出し、値上がり率ランキングに載ってから、再び急上昇したりする事もあるから、利益確定や損切りのタイミングは難しい。
さらに2日目はマイナスだが横ばいで、3日目からまた騰がり出す事もあるから、ホントにもう、一体どこで利益確定すべきなのかさっぱりわからない。
超短期トレードの方法として、ストップ高株を手に入れた翌日に、寄りつきで売るという売買法もあるが、そういう風に決めてしまう方が良いこともある。
これは株価が騰がり初めの話だが、さらに連騰が続いた場合も難しい。
というのも連騰が続けば続くほど、下がることがイメージしにくくなるからだ。
雰囲気が変わって株価が下がり始めても、また反発するだろうと思って、せっかくの利益確定のタイミングを逃す。
そこで大魚を逃すと言うこともよくあるのだ。
節目の価格で暴落?
もの凄く良い材料が出て、大幅に株価水準が訂正される場合、一体どこまで騰がるのかはわからない。
ただし節目の株価というのがあって、100円より下の株なら120円とか150円が一つの大きな壁になる。
150円くらいの株だと250円が壁だったり、300円前後だと500円が壁になったりする。
株価が2倍になる節目価格だとか、3倍になる節目価格に達する時も危ない。
そしてさらに上昇する株の場合は、値幅制限が拡大した日が危ない。
たとえば終値が700円を越えると、値幅制限は100円から150円になる。
ここでストップ高まで上がったところから、急に売りが増えてストップ安まで売り込まれてたりすると大下落になる。
こんな感じで、大きな大陰線になってしまう。
700円を超えた翌日に大幅下落の例(6636 SOL HD)
350円から700円まで騰がって大幅下落(6670 MCJ)
さらに株価が1,000円を超えると、値幅制限は150円から300円になり、カラ売りを狙う投資家にとっては、絶好の売りチャンスになる。
次の日足チャートは、倉元製作所だが、ストップ高の1,300円まで騰がったと思ったら、売りが増えだしてなんとストップ安まで下がった。
1,000円を超えたところで途端に大幅下落の例(5216倉元製作所)
ストップ高目前からストップ安目前まで動き、たった一日で550円を超える値動きだが、私も利益確定が遅れて大魚を逃した。
前日は寄らずのストップ高だったもんだから、下がるというイメージが全然無かったのだ。
700円や1,000円などの節目を越えた翌日は、カラ売りを得意とする人には絶好のチャンスで、大暴落のリスクが高くなるということだろうね。