恩株(おんかぶ)とは
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ストップ高狙い投資法は、うまく行くと株価が2倍以上になり、大きく儲けることができる。
しかし実際に実践してみると、色々と落とし穴があって、そう簡単に利益を積み上げられない。
というのも、ストップ高狙い法には、色々難点と難関があって、外すと損切りばかりになるからだ。
いったん強い材料を持つ銘柄を掴むと、一週間くらい毎日のように5万・10万円と、含み益がどんどん増えていく。
そして株価が2倍くらいになり、現物株なら、半分利益確定すると、残りが全て利益になる。
こういうのを「恩株(おんかぶ)」といい、最悪、その企業が倒産して、残りの株券が紙くずになっても、投資資金が減ることがない。
ここまで来ると、あとは、ピークを過ぎるまで楽しみに、呑気に持っておれば良いわけだ。
しかしそういう大化け株を買えずに、ハズレを引くと、5万・10万と損切りが続く。
株価が急騰する銘柄は、毎日いくつもあるのだが、すぐにしぼんでしまう場合も多い。
そこからまた買いが入って騰がれば、翌日にまた期待が持てるのだが、萎んだままになる、いわゆる「ダマシ上げ」や「イナゴタワー」がほとんどだ。
そういう銘柄を掴むと高値づかみになって、結局損切りする羽目になるから痛い。
掴んだ銘柄が、恩株になるか、それとも損切り株になるかは、あとになってみないと分からない。
だから外し続けると、投資資金がどんどん減っていくわけだ。
狙う銘柄が見つからない
株価が2倍以上になることも多いストップ高銘柄狙い。
しかしそういう、お宝銘柄は少なく、急騰後、すぐに急落することも多い。
ストップ高になったのはいいが、翌日、寄り天からマイナスになることも、毎日のように起こる。
なのでストップ高銘柄を買い建てたら、それがどれくらい騰がる材料を持っているのか、利確イメージを作らないといけない。
ストップ高になったからと言って、どの銘柄も2倍以上になるわけでもない。
たいていの場合、初動前の20%も騰がれば、売り注文が増えてきて、株価は下がる。
ストップ高初日にナイヤガラにならなくても、ストップ高翌日に下がるのが3分の1、ストップ高の2日目に下がるのが3分の1、3日目になると、下落するのが当たり前という感じだし。
しかしそれより問題なのが、ストップ高銘柄がない場合だ。
ストップ高になる銘柄はあっても、売買注文累計が、あまりにも少ないと、いくら株価が急騰していても買いにくい。
閑散銘柄の場合、買い注文が少なすぎて、落ちるときはあっと言う間に落ちて、低位株でも5分で5万円くらい損したりする。
上がるか下がるかは運次第だとしても、あまりにも値動きが激しくて、ゆっくり買いつけることもできない。
しかし、他にめぼしいストップ高銘柄がないときは、うっかりこういう銘柄に飛びついちゃうんだよね。
そうして要らない損切りをする羽目になって、それが投資資金をジワジワ削ったりする。
狙える銘柄がなければ、投資余力を残しておけば良いのだけれど、デイトレで貼り付いていたりすると、ついつい買ってしまうんだよねえ、、、大化けするストップ高銘柄を買うためにも、投資余力はしっかりと残しておきたいのだが。