狼煙なのか、ダマしあげなのか?

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ストップ高株投資法。

 

今回は「ダマシ上げ?」の話。

 

デイトレで値上がり率ランキングを見ていると、何の理由もないのに、ストップ高まで買い上げられる銘柄がある。

 

ストップ高まで買い上げられたので、これは一体どういうことだ?と思って、色々調べてみるが、わからない。

 

なのでせっかくストップ高まで上がっても、買いが止まって元の株価まで下がってくる。

 

これは一般的には、デイトレーダーを狙って株価をつり上げ、株価が上がったところで売り抜ける、「ダマシ上げ」という手法だ。

 

材料がないのに株価高騰。

 

これってダマシ上げ?(ストップ高初日)

ところが、2日後には再び買いが入り始め、今度は売買高を伴って大きく動き始めた。

 

この銘柄は福岡を中心とする介護サービス企業で、政府がとある会合を開くことがわかったことで、株価水準訂正の動きが始まったと言うことらしい。

 

国策で動意づき、再び大幅上昇(3日目)
要するに2日前のダマしあげは、このニュースをいち早くつかんだ者が、玉集めのために株価をつり上げたと言うことらしい。

 

閑散銘柄で急に株を買い集めるのは難しいため、ニュースが出る2日前に株価をつり上げ、注目を集めて株を拾い集めていたらしい。

 

つまりダマしあげではなく、狼煙(のろし)だったわけだな。

 



新しいことが始まれば、株価も上がる

何の材料もないのにストップ高。

 

そういう株は、たまに見かける。

 

たいていの場合は、仕手筋のダマしあげで終わることも多いのだが、数日後に何かイベントがある場合、それを当てに株を買い集めている場合もある。

 

というのもこれから有望な株があっても、株主が株を売ってくれないと株は買えないので、買い板が薄いウチに買い上がり、値上がり率ランキングに載せて、休眠状態の株主をたたき起こすわけだ。

 

売買が殆ど無い銘柄の場合、保有者はもう全く株価も見ない状態だから、何割か株価をつり上げて、売ってくれるのを待つ。

 

これがいわゆる「狼煙(のろし)」というヤツで、さっきの例では、株価が始値に戻らないところが、ちょっとその片鱗を見せているというところだろうか。

 

通常のダマしあげの場合だと、買い手がドンドン散っていくため、始値まで株価はジワジワ下がるもんだけれど、なぜだか数%アップのところで下げ止まっている。

 

そして翌日もこの水準で、ずっと売買が続いていて、とても昨日まで閑散取引だったとは思えない。

 

どうも何らかの情報が広まっており、それが売買を増やしていると言うことらしい。

 

で、ストップ高後3日目の金曜日に、政府のCCRC会合が行われるというニュースが流れ、介護サービス企業全般に買い注文が集まった。

 

CCRCとは、「Continuing Care Retirement Community」の略で、年をとった後、健康な間に入居し、人生最期の時までを過ごす高齢者のための生活共同体のことだという。

 

米国では、高齢者の終の棲家として人気を集めており、全米で約2,000カ所のCCRCの施設が稼働しているらしい。

 

これは新しい介護の仕組みであり、介護のノウハウと多くのヘルパーを抱えるを持つ企業に、大きな仕事が回ってくることが予想できる。

 

要するに、新しいムーブメントが起こりそうだと言うことで、この閑散銘柄に、3日前から買いが集まり始めたわけだな。

 

一見ダマし上げのように見えても、買いが途切れずに断続的に買いが入る場合は、数日後に何かあるんだと考えるのも良いかもしれないね。

 

そして特に材料がないのに、株価が上がるというのが、需給相場(じゅきゅうそうば)だ。

 


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